クローバーフィールド行ってきました。劇場はガラガラすぎた。まあすげー俳優もいないしわけわからない映画だし仕方ないか。Hitmanのほうが多そう。
しかしすごい映画だった。とにかく徹底的な臨場感。
911を見てしまったわれわれには、ゴジラ系の怪獣が出てきてビル破壊するだけじゃつまんない。ということで徹底的なリアリティを追求したのであろう。
まあなんせ、映画館で見ないとおもしろさ半減だと思った。爆音じゃないと臨場感半減すぎる。ストーリーも感動も勉強も設定も怪獣(かなり気持ち悪い)より何よりただひたすら体感するという、有る意味真の娯楽映画であった。
ただ一つ言いたいのは、ブレアウィッチとかFPSで酔う人は、酔い止めのんだほうがいいとおもいます。序盤かなり気分悪かったので...
以下レビュー
神戸だと大震災があって、知ってる町並みがすべて破壊されたのを経験し、アメリカだと911を携帯カメラで撮った映像を生で見たりで、もう怪獣が出てきてビル潰したのを俯瞰で撮影してもふーんとなってしまった我々に対する新しい怪獣映画。
送別会してたら、突然爆音が。何かと思って出たら、自由の女神の首が飛んでくる。そしてビル爆発。テロか災害か?と避難したら、なにやら不気味な怪獣の影が見え、どんどん巻き込まれていくのを、送別会を録画していたSDカメラで撮ったという話。
ちなみにそのデータは、ペンタゴンにコードネーム"クローバーフィールド"に対する資料として保管されているのを見るという形。食人族っぽいね。
まあなんせCGでどんなもんでも取れちゃうけど、今更怪獣出てきてビルとか潰して、軍隊ドンパチやってるのを俯瞰でみても仕方ない。となると、それに巻き込まれる人はどうなってるという視点で撮るしかない。怪獣がなんなのか、むしろ本当に怪獣なのか?も分からず軍隊はバリバリ攻撃して怪獣に目の前で潰されたりするわで悲惨。ぶっちゃけゴジラとかあんま好きじゃないんだが、こういう視点でリアリズム追求して見てみるとすげえ恐ろしい。例えば避難経路なんかは、911そのまんまだそうで。当然映画館の爆音推奨。家で見たらつまんないと思う。
そして怪獣がきもすぎる。ゴジラとかならかっこいいとか街≒政府を破壊するというカタルシスが得られるが、この怪獣はちょっと気持ち悪すぎて敵にしかみえないから、より恐怖。まじで気持ち悪い。しかも危害は自分=主人公にすべて降りかかってくるわけで。
当然軍隊出てくるんだが、それもかなり恐ろしい。世界のアメリカ軍があらゆる手段を使って街ごと怪獣殲滅しようとするシーンはもはや感動するしかない。
俳優無名、話なし、オチなしだが発想の勝利という点では非常に"B級"な傑作であったとおもふ。